ウォレット・コムデギャルソンの財布
ずっと使い込んだものを買い替えるのってなかなか勇気がいる。
使い慣れたものを捨てて、新しく自分にしっくりくる物を探す作業は楽しくもあり大変でもある。
特に財布選びはそういうもんじゃないかと思う。
今日は長らく西友財布を愛用していた僕がなぜコムデギャルソンの財布を選ぶに至ったかを書きたいと思う。
まず手始めに"買うならブランド物"と決めていた。
20歳になり、気付けば身の回りが皆ブランド物の財布で固めており、"少しでも他人よりいいものを持っていないと気が済まない大の見栄っ張り"の自分としてはその状況に耐えられなかったためだ。
しかしブランド物でも高いだけじゃなんかイヤだ。某モノグラム柄など優れたブランドではあるが月並みな選択肢ではその優越感は生まれない。
そう考えたとき、①割とヒエラルキーの上にあるブランドで、②でもあんまり人と被んなそうで、③しかもけっこうお手頃な財布はまさしくギャルソンだったのだ。
しかしブランド品を買うのは難しい。
有名ファッションブランドが作る財布の中には人件費を掛けない粗雑な作りだったり、あるいは別の会社に製作を丸投げしてロゴだけちょこっと貼り付けるなんていう手抜きもよくあることだ。
とりわけ財布というアイテムは服やカバンなどと比べると小さいため、意匠上での"そのブランドらしさ"というものが見えにくい製品だと思う。だからこそ製品そのものの製造過程へのこだわりとか、そこに係るものづくりの思想みたいな"見えない要素"に、強いブランドアイデンティティが欲しいのだ。
とにかくロゴを剥がせば無個性な革細工になってしまうというような製品だけは避けたかった。
その点ギャルソンはやっぱ良い。
単純にプレイやオムプリュスなどの既成の服ラインの1アイテムとして売るのではなく、「ウォレット・コムデギャルソン」という財布専門のブランドを展開しているからだ。
SHIRTやHomme Deuxなど、特定のアイテムごとに重きを置いた多チャンネル展開こそギャルソンのものづくりのこだわりだろう。
生産はCdG S.A.S(コム デ ギャルソン フランス社)が担当し、スペインで作られ、日本国内に輸入される(一部製品は国産)。
このように製造には相応のコストをかけるものの毎年基本設計はそのまま、変えるのは型押し模様のみにすることでデザイン面でのコストを大幅に削り、安さを実現しているのだ。
…とここまで散々持ち上げたギャルソン財布の1ヶ月の使用感を簡単に書こうと思う
良いところ
・チャックの開閉がスムーズ
・札やレシート類がすっきり収納できる
悪いところ
・小銭があまり入らない
・カードのポケットが6つしか無い
僕はこれまで財布1つに小銭を詰め込みすぎてぱんぱんに膨らませていたのでこれからは小銭入れと分けようと思った。
たかが2〜3万の財布選びでも色々調べててわくわくしたし結果的にいい買い物ができたので良かった。